銀行・証券会社

スルガ銀行ダイレクトバンク支店(2)

前回の記事で、新規に開設するネット銀行の候補を以下の三行に絞り込んだ旨について記しました。

  • スルガ銀行
  • 新生銀行 
  • シティバンク銀行 eセービング

この三行のキャッシュカードの裏面には「PLUS」や「STAR」のマークが記されており(スルガはVISAデビットカードに限定)、海外のATMでの現地通貨引き出しに対応していることが分かります。

では、この選択肢の中からどうして私がスルガ銀行を選ぶに至ったのか、その理由をつづりたいと思います。

  • 入出金の手数料は無料?

ネット銀行を利用するにあたって、最も欠かせない点が入出金の利便性と手数料です。今回は3つ目の口座を開くということから、海外での通貨引き出し以外にも何かしかの役目を持った口座にしたいと考え、普段はメイン口座からの自動引き落としを除いた毎月の必要資金を置いておく口座にしようと結論付けた(引き出し可能金額を容易に把握できるようにする目的)ため、特にその点を重視しました。
そうなると様々なATMが利用可能でかつ、入出金にかかる手数料が預金額に関係なく回数無制限で無料の所が望ましいということになります。それに合致するのは新生銀行スルガ銀行ダイレクトバンク支店でした。
スルガ銀行ダイレクトバンク支店は、もとがソフトバンク支店であった時代の名残から、SBI証券の口座への資金振替契約があるとゆうちょ銀行や都銀・地銀・コンビニ等のATMを無料で利用できる特典があります。
新生銀行は以前からゆうちょ銀行等のATM利用手数料を無料としていますが、地銀等のATMは利用できません。またシティバンク銀行は100万円以上の預金残高がないとATM手数料を無料にできないので、この面では劣ります。

  • 海外での引出手数料

新生銀行 VISAインターナショナルの決済レート+4%
スルガ銀行 VISAインターナショナルの決済レート+1.63% 1回の引き出しごとに別途210円
シティバンク銀行 シティバンク銀行のTTS(USドルの場合で中値であるTTM+1%強)+3% 1回の引き出しごとに別途210円

引き出しごとの手数料が新生銀行はかからないため、小額の利用であれば新生銀行が最も得です。しかし8,860円相応以上の外貨を引き出した場合には、引出手数料を含めてもスルガ銀行が最も手数料の低い銀行となります。

以上の2点より、まずスルガ銀行ダイレクトバンク支店か新生銀行のいずれに開設口座を絞り込み、SBI証券の口座を以前より保有していたこと、国内では銀行・時間帯を選ばずどこのATMでも手数料なしお金を引き出せるメリットがあること、海外であるていどまとまったお金を引き出す事態を考慮したことから、開設口座をスルガ銀行ダイレクトバンク支店のものに決定しました。

現在、給与日当日かその1・2日後にはメイン口座から自動引落分のお金を除いた生活費・雑費をこの口座に移しており、時間帯・場所を選ばず必要な時にお金をおろせるメリットを享受しています。

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スルガ銀行ダイレクトバンク支店(1)

前回の記事で、3つ目のネット銀行としてスルガ銀行ダイレクトバンク支店に口座を開いた旨に触れましたが、それについてもう少し詳しく書きたいと思います。

もともと私が保有していたネット銀行の口座は以下の二つでした。

  • 楽天銀行(旧イーバンク銀行)
  • 住信SBIネット銀行

このうち、現在おもに利用しているのは住信SBIネット銀行です。イーバンク銀行→楽天銀行が立て続けに手数料を値上げしたことで、メインの取引行を変更していました。

さて、住信SBI銀行には月3回まで他行への振込手数料が無料、月5回までコンビニATM含む他行のATM利用手数料が無料というサービスがあり、また証券会社の中ではメインで使用しているSBI証券との連携も良いことから、楽天からの乗り換え後は特に不満も抱くことなく利用していました。

そんな私が、なぜ3行目の銀行口座を開くこととなったのか。それは大学在籍時に合わせて6回ほど行った、海外旅行の影響でした。

イーバンク銀行→楽天銀行の口座は住信SBI銀行の口座開設後、ほとんど使用しない休眠口座としていましたが、例外が一つありました。海外のATMでの現金引き落としです。

イーバンク銀行はVISAデビットカードの発行をしており、そのサービスの中にはPLUSネットワークを用いて諸国のATMで現地通貨を下すことができるというものがありました。旅行先で遂一、両替所で両替をする手間が省け、高額の現金を手元に置かなくてもよいメリットもあることから、クレジットカードのキャッシング機能と共に海外旅行の際にはよく活用したのです。

しかし2010年4月、イーバンク銀行はVISAデビットカードの保有に年会費(1,000円)を設定する制度変更を実施。就職後、海外旅行へ行く機会も大学在籍時ほどにはならないだろうと見込んでいた私は、この年会費を払ってまでVISAデビットのサービスを受けようという気にならず、このサービスの利用停止を決断しました。

けれど、「海外旅行時の利便性」というメリットを外すことには抵抗もあり、それゆえ現地通貨での引き出しサービスを行っている銀行へ追加で口座を開設しようと思ったのです。候補となったのは以下の三行でした。

  • スルガ銀行 (VISAデビットサービスの先駆)
  • 新生銀行 (キャッシュカードにPLUS機能あり)
  • シティバンク銀行 eセービング (同じく)

ここからスルガ銀行を選ぶこととなったわけですが、その理由は次回説明します。

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イーバンク銀行 残高に応じた手数料体系に変更

楽天の系列下に入り、経営再建に取り組んでいる最中のイーバンク銀行ですが、また手数料体系の変更が行われる模様で、今日私の元にe-mailが送られてきました。

今度の改正で、口座残高が10万円以下の者に対しては一切のATM手数料優遇がなくなることになりそうです。

従来は、保有しているキャッシュカードの種類(クレジットカード内蔵か否か、マネーカードの場合はそのランクによる)によって1~5回のATM手数料優遇がありました。しかし、今後(2009年8月1日以降)は口座残高が10万円以上の者に対しては月1回、50万円以上は月2回、100万円以上は月5回、300万円以上は月7回と、口座残高に応じた利用手数料優遇を行うと報じられています。

既にネット銀行のメインを住信SBI銀行に移し、イーバンク銀行の残高は数万円程度となっていた私にとっては、更に同行を用いることへのメリットが薄れたような気がしてなりません。前にも増して休眠口座となりそうな気がしています・・・

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住信SBIと新生のキャンペーン金利 2008冬

昨年は12月3日から実施されていたのがずれ込み、今冬は世界的な金融情勢悪化の影響もあってか、一時は私ももしかしたら実施しないのではないかと考えていた住信SBIネット銀行の定期預金金利優遇キャンペーンですが、去る8日から無事実施されたので、まずは一安心しました。

住信SBIは昨年、1年定期では最高レベルとなる年1.2%の金利を打ち出し、一躍注目を集めましたが、私もその時預けた定期がこの度ちょうど満期になり、どうやって預け変えようか検討をしていた所でした。

さて、今年の優遇金利は1年が年0.9%。2~5年が通常金利に年0.15%の上乗せをすることとなるようです。

同じネット銀行のキャンペーンでは、ソニー銀行が1年で年0.7%台に留まっていることなど、市場環境の変化を考えればこれでも十分な及第点だと思いますが、今年はそれ以上に新生銀行が奮発し、1年で年1.1%、5年で年1.7%を打ち出していることから、昨年のように映える存在とはなっていません。

新生銀行と言うと、しばらく前までは金融工学を用いた仕組預金が販売主力であり、このような標準的な定期預金の金利競争には積極的に絡んでこなかった印象があるので、今回の動向は正直意外でした。

しかもじゅん@さんのブログでも取り上げられていますが、中途解約した場合に違約金を取る仕組預金とは異なり、件の定期預金は中途解約利率もネット銀行より遥かに高く設定されています。また公式サイトを見てみると、主力のはずであった新生の円建仕組預金ラインナップはいつの間にか縮小されていて、両者から明らかに「戦略を変えてきた」という雰囲気を感じ取ることが出来ました。

しかし、このように突然戦略を変更したり、驚異的な金利優遇キャンペーンをしてくると、かつて破綻したどこかの信用組合のように、「資金繰りで必死なのでは」と逆に不安になってしまう所もあります。とはいっても、ペイオフ範囲内であれば今回の金利優遇には特に問題はないと思うので、活用出来る人には朗報ではないかと感じています。

長々と新生について書いてきて何ですが、残念ながら私は新生にまとめて預けられるほど大口の預金がないので、今冬も住信SBIの活用となりそうです。

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VTI/VBにSBIも参入

マネックス証券に続く形で楽天証券が早速取り扱いを開始し、残るSBI証券がどのような対応をとるか期待されていたバンガードのETF、すなわちVanguard Total Stock Market(VTI)とVanguard Small Cap(VB)ですが、10月14日より取り扱うことを決めたようです。

これにより、遂に三つ巴の体制が整いました。特に手数料で優位性を持つSBIの参入は大きいと思います。

しかしこうなると、マネックスの優位性はますます揺らいでしまうことになりますが、意を持ってここに三番手として参入したからには、更なる一歩を取ってくれることを期待したいと思います。

関連リンク

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VTI マネックスのみならず楽天も取扱い

先日、正式に待望のバンガードによる米国ETFであるVanguard Total Stock Market(VTI)とVanguard Small Cap(VB)の取扱いについて、マネックス証券から発表がありましたが、間髪いれずに楽天証券も9月26日から同様の商品を取り扱うことを決めたようです。

さすが、「日本における米国ETFの(実質的な)開祖」といえる証券会社だけはある、とその発表を聞いた時には感じました。

特にVTIは、それまでのETFと比較してより広域に米国株式に分散できるのみならず、信託報酬がSPYなど一般的なS&P500に連動するものと比較しても、年0.07%とかなり抑えられているようなので、大いに活用すべきETFだと私見では感じています(私個人ではまだ手が出ませんが・・・)。

それゆえ、このような販売チャネルの拡大は証券会社の乗換えをせずにすむこと、それに取扱会社同士の競争が促されると言う点で、大いに歓迎したいと思います。

あと1つ残る、SBIの動向が気になるところではありますが・・・

関連リンク:

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VTI・VBをマネックス証券で取扱い

楽天、SBIに続く米国ETF取り扱い会社となりながらも、そのラインアップではまだ特色を打ち出せていなかったマネックス証券。しかしこのたび、ようやく期待されていたバンガードのETFを取り扱うようになった模様です。

NightWalkerさんの記事で私はそのことをはじめて知りましたが、モーニングスターの記事によれば、まず米国の全域をカバーするVanguard Total Stock Market(VTI)と、中小型株を対象とした指数に連動するVanguard Small Cap(VB)の2本を投入するとのこと。

私見では、米国全域に一本で投資できるETFということで、VTIが結構活用できるのではないかと感じています。

これをひとつの機として、いっそうのマネックスによるバンガード社ETF充実を期待したいと思います。

関連リンク

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マネックス 米国株の取扱いを開始

2回にもわたって延期が発表され、投資家をやきもきさせていたマネックス証券の米国株・米国ETF取扱いですが、ようやく昨11日から開始されました(参照)。

取引最低手数料を25.2ドルとするなど、SBIの26.25ドルをかなり意識した低い料金設定にしたことは大いに評価してよいと思いますが、取扱い銘柄は30に限られ、肝心のETFでも期待されていたバンガードのそれが外されるなど、使い勝手という面ではまだ疑問符が残るスタートとなったようです。

バンガードのETFは他社が取り扱っていないことから、仮に扱えば銘柄が少なくてもマネックスの大きな優位性になるのではないかと感じています。同社の遅ればせながらの参入ですが、取りあえずはバンガードの早期取り扱いを期待します。

関連:NightWalkerさん「マネックス証券 米国上場ETF・株式の取扱いをスタートしました!」

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イーバンク銀行と楽天が資本提携

ここでも何度か取り上げてきましたが、住信SBIネット銀行の躍進の傍らで優遇サービス縮小の動きが目立っていたイーバンク銀行が、楽天と資本提携をすることになったようです。(参照

イーバンク銀行としてもやはり昨今の情勢は問題だと感じていたのでしょうか。SBIとライバル関係にある楽天と提携したわけですから、ここから何か起死回生の一手を出してくることを期待したいと思います。

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マネックス ETF取扱い再延期

当初、5月に6月中に対応すると公表しておきながら、同月末の情報で7月中へ延期することが示されたマネックス証券の米国ETF参入ですが、再度延期になった模様です。(参考リンク

前回と違い、今度は「今しばらくお待ちくださいますよう・・・」とその時期を明確にしない発表をしていますが、これは「ETF取扱いに必要な米国株対応のための内部処理が、いつ終わるのか分からない」という社内の事情を示しているような気がしてなりません。

このような発表が続きますと、狼少年というか、その証券会社の発表への信憑性すら低下してしまう気がします。「資産形成に注力をおいた、顧客志向の証券会社」であるという同社のイメージを崩さないためにも、こういう情報の発信は慎重に行ってほしいと感じる次第です。

関連リンク:

水瀬さん「マネックス、米国上場ETF・株式の取扱い開始時期のお知らせを再延期」

NightWalkerさん「マネックス証券 米国上場ETF・株式の取扱い開始時期について」

道産子さん「マネックス証券:海外ETF取り扱い再度延期!」

レバレッジ君さん「マネックスは説明責任をしっかり果たすべきと考えます」

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