住信SBIと新生のキャンペーン金利 2008冬
昨年は12月3日から実施されていたのがずれ込み、今冬は世界的な金融情勢悪化の影響もあってか、一時は私ももしかしたら実施しないのではないかと考えていた住信SBIネット銀行の定期預金金利優遇キャンペーンですが、去る8日から無事実施されたので、まずは一安心しました。
住信SBIは昨年、1年定期では最高レベルとなる年1.2%の金利を打ち出し、一躍注目を集めましたが、私もその時預けた定期がこの度ちょうど満期になり、どうやって預け変えようか検討をしていた所でした。
さて、今年の優遇金利は1年が年0.9%。2~5年が通常金利に年0.15%の上乗せをすることとなるようです。
同じネット銀行のキャンペーンでは、ソニー銀行が1年で年0.7%台に留まっていることなど、市場環境の変化を考えればこれでも十分な及第点だと思いますが、今年はそれ以上に新生銀行が奮発し、1年で年1.1%、5年で年1.7%を打ち出していることから、昨年のように映える存在とはなっていません。
新生銀行と言うと、しばらく前までは金融工学を用いた仕組預金が販売主力であり、このような標準的な定期預金の金利競争には積極的に絡んでこなかった印象があるので、今回の動向は正直意外でした。
しかもじゅん@さんのブログでも取り上げられていますが、中途解約した場合に違約金を取る仕組預金とは異なり、件の定期預金は中途解約利率もネット銀行より遥かに高く設定されています。また公式サイトを見てみると、主力のはずであった新生の円建仕組預金ラインナップはいつの間にか縮小されていて、両者から明らかに「戦略を変えてきた」という雰囲気を感じ取ることが出来ました。
しかし、このように突然戦略を変更したり、驚異的な金利優遇キャンペーンをしてくると、かつて破綻したどこかの信用組合のように、「資金繰りで必死なのでは」と逆に不安になってしまう所もあります。とはいっても、ペイオフ範囲内であれば今回の金利優遇には特に問題はないと思うので、活用出来る人には朗報ではないかと感じています。
長々と新生について書いてきて何ですが、残念ながら私は新生にまとめて預けられるほど大口の預金がないので、今冬も住信SBIの活用となりそうです。
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