投信関係の名著4点
興味を抱くまで - 名著の購読とブログの閲覧 -でも少し触れましたが、私が現在の「インデックスファンドを機軸とした資産形成」法を実行するに至るまでには、様々な著作とブログを閲覧致させていただき、研究を続けたことがありました。
今回は、私が読んだ中でも「投資信託」に関することで、名著といえる作品についてまず4点紹介したいと思います。
- 金融広告を読め どれが当たりで、どれがハズレか 著者:吉本佳生 出版:光文社 ISBN:4334033067
投資信託ばかりではなく、円預金・外貨預金・年金保険・公社債など様々な金融商品に対し、よく見られる「広告」を題材にして、その良悪を研究判断するといった内容の書籍です。
著者は私が通う大学の近くにある南山大学の准教授という事もあって、金融商品に絡むやや難解なテーマを出来るだけわかりやすく解説しようという努力が見られ、上の記事で述べたように、私の投資に対する目が変わる第一歩となりました。
- 内藤忍の資産設計塾 実践編 ―自分も資産も成長する新・資産三分法 著者:内藤忍 出版:自由國民社 ISBN:4426774047
マネックスの人気セミナー講師、内藤忍さんによる「投資の実践法」を記した本です。投資をする前にまず決めるべきことから、10万という少額でどのように「分散投資」を行っていけばよいかの具体的方法に至るまで、まさに「実践」のために役立つことが多く記されていた気がしました。
- みんなの投資 投資信託でゆっくり確実に資産をつくろう! 著者:藤田郁雄 出版:ダイヤモンド社 ISBN:4478620725
世間にあふれている投資信託のうち、インデックス投資において実用に耐える商品を厳選して、その活用法を記した本です。
刊行されたのが2006年4月ということもあって、昨今の急激な情勢変化(投信スーパーセンター、セゾン投信 etc.)には対応できていないところがありますが、具体的に何が「良い」かを記しているという点で、評価できるのではないでしょうか。
- 投資信託にだまされるな! 本当に正しい投信の使い方 著者:竹川美奈子 出版:ダイヤモンド社 ISBN:4478000247
2007年4月と、これは結構最近に出た書籍です。前半は上に述べた「金融広告を読め」と同じ手法で、銀行や証券会社が積極的に販売している典型的な投信を徹底的に批判し、後半ではインデックスファンドを中心に、「みんなの投資」と同様に具体的な商品名を挙げてその活用法を記しています。ネットが使えない人のために、多くの代案を挙げたことが画期的と言えましょうか。
「金融広告を読め」などと比べると、やや説明・研究不足(分配金を再投資した場合の説明、信託報酬以外の保有コストを含めた研究 etc.)と感じる所もありますが、さすがFPだけあって「内容の分かりやすさ」ではトップクラスの出来ではないかと感じています。
著者の竹川さんは、2007年6月号の「Zai」や2007年7月2日号「プレジデント」など、昨今では雑誌にも多く登場なされています。日本ではまだ少ないインデックス投資を薦める方として、私は大いに注目して行きたいと思います。
最後に、相互リンクさせていただいている方の同じような趣旨の項目について、ご紹介して締めくくりたいと思います。
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コメント
はじめまして。もりもと、と申します。親の影響もあり、投資信託に興味がありました。4月から社会人になりましたので投資信託購入を考えています。書籍を少し読み、ネットを閲覧しているうち、このページにたどり着きました。今は20歳なのでしょうか?
今後の勉強のために、これからも閲覧させていただきます☆よろしくお願いします。
投稿: もりもと | 2007年6月18日 (月) 06時58分
もりもとさん、コメントありがとうございます。
5月19日で成人となりました。現在、投資活動を少しずつですが開始しています。
これからも様々な事について研究をしていきたいと思います。宜しくお願い致します。
投稿: 新幹線 | 2007年6月18日 (月) 14時22分
こんにちは。
投資信託にだまされるな!、読みました。
良心的で、これから投資信託を始める人
にとっては、読みやすく役に立つ本ですね。
TBさせていただきます。
投稿: ikadoku | 2007年6月20日 (水) 14時28分
ikadokuさん、コメントとTBありがとうございます。
投信購入者の事情を勘案し、複数の選択肢を載せたことは、心理的アプローチとしては優れているところではないか、と感じています。
投稿: 新幹線 | 2007年6月20日 (水) 15時02分