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必読! 週刊ダイヤモンド2007年6月16日号「金融商品の罠」

昨日、rennyさんのブログ記事を拝見させていただいたことで知るに至ったのですが、今日11日に販売された週刊ダイヤモンドは「特集号」と称し、一冊の大半を「投信・預金・保険 金融商品の罠」として、世間で販売されている金融商品の批評に費やしています。

同社は昨年12月2日号で「投信の罠」と称し、投資信託全般(一部は変額年金保険)にわたる検証記事を載せていましたが、今回はそれを「仕組み預金」など他の商品分野にも拡大させた模様です。

私はこのことを知ったとき、即「買うしかないな」と感じました。そして今日、大学の生協の書店で1割引にて手に入れることが出来ました。ざっと見た感じ、以下のようになっています。

  • part1 売る側の手練手管

金融機関が商品を販売してくるときのセールストークへの疑問提示、営業マンの心境提示、金融商品取引法に関することなど、まず「商品売付」の観点から見て特に注意すべき点について述べています。金融機関への幻想が、これを読むことによって消えると思います。

  • part2 罠にはまらないための基礎知識

行動ファイナンス理論を用いた毎月分配型投信が売れる理由の検証、「投資バカにつける薬」などを書いた山崎元氏による投資信託への現状問題提示、「金融広告を読め」を書いた南山大学吉本佳生教授による「仕組み預金・債券」に用いられているオプション取引の検証、各分野の投資信託のコスト比較、診療報酬請求権を用いた金融商品「MRI」への問題指摘、などといった内容になっています。基礎知識をつけるためには、確かに重要な部分であると思いました。

  • part3 投信の罠

前回の「投信の罠」の記事で詳しく取り上げられなかった、「外国投信」・「リスク限定投信」・「リスク軽減投信」・「ライフサイクル型投信」の問題点検証を行っています。リスク低減型について細かい検証を行うなど、評価できる記事だと感じました。

  • part4 仕組み預金・債券の罠

新生銀行が2004年に売り出しを始めたことから広まった「期限延長特約付き預金」、償還時の為替がレートによって変わる「二重通貨預金」、昨今普及した複雑な仕組みが取り入られている債券などに対し、その問題点を指摘しています。投信以外に預金にも注意すべき商品は結構多いということを知るために、注目すべき記事だと感じています。

  • part5 貯蓄性保険の罠

変額年金保険のみならず、今回は「一時払い養老保険・終身保険・個人年金保険」に関するコスト分析も載せられています。これらへの分析は過去にはあまりなされていなかったと思うので、注目に値する記事だと思います。

  • part6 ''お任せ''はもうやめよう

自己でコストの安い分散運用を行うため、ETFなどコストが安い商品の提示、それに各分野における投資商品を変えることによるコスト検証を行っています。ただ、ラインナップとかには若干の間違いが散見される(「(MSCIセレクト)コクサイP」がなぜか海外債券型になっているなど)ので、注意は必要です。最後にSBI生保やセゾン投信など、昨今の新しい希望の持てる動きについて取り上げているのも、注目に値するでしょう。

多分、昨年の「投信の罠」の記事の評判がよかったといわれているので、それを更に拡張させたのではないかと察しましたが、さまざまな観点からの細かい分析など、見所は多いものであったと感じます。素直にダイヤモンド社を賞賛したいと思います。

ところで「投信の罠」の記事を読んだときも同じことを思ったのですが、同社が販売しているマネー誌の「ダイヤモンド・マネー」の最新号である2007年夏版(6月1日販売)では、ここでコテンパンにされている変額年金保険、投資信託などを推奨している記事が載っています。もちろん雑誌の広告収入のこととか、記事の方針とか、いろいろ事情があるんだということは推測できますが、余りにも同じ会社なのに格差があるんではないか、と感じさせられました。

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コメント

>余りにも同じ会社なのに格差があるんではないか

編集は別々ですからね。
同じ出版社だからと似たようなスタンスを期待すると、「マネーの広告主に遠慮して週刊でもそんな特集は組めない」ということも起こりうるわけで、編集方針が独立しているのは悪いことじゃないと思いますよ。

投稿: アルビレオ | 2007年6月11日 (月) 21時09分

アルビレオさん、コメント有難うございます。

まあ確かに、週刊ダイヤモンドでここまで正直な特集が組めているのですから、独立しているのは評価すべきことのように思えます。

投稿: 新幹線 | 2007年6月11日 (月) 21時19分

いつもブログを拝見し勉強させてもらっています。

私も早速読みました。
しかし、週間ダイヤモンドの読者なら、その多くがすでにこの手の「罠」に敏感なのではないでしょうか。

本来は初心者向けの「ダイヤモンド・マネー」でこそこれらの「罠」について紹介すべきだと思います。

「売る側の手練手管」、相変わらずで笑えましたけれど。

投稿: Lemmy Caution | 2007年6月11日 (月) 21時32分

Lemmy Cautionさん、コメント有難うございます。

販売側の滑稽な話とかは、見ていて笑えるところもあれば、背筋が寒くなる所もあるかと思います。

週刊ダイヤモンドの読者層には「投資に興味のない方」も含まれるでしょうから、ただのマネー誌に載るよりは影響力はあるんではないでしょうか。

投稿: 新幹線 | 2007年6月12日 (火) 08時32分

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